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淡路島


           海人と神話の国に万葉を訪ねて  (2005.1.30~31)

明石海峡大橋

明石海峡を渡るとそこは淡路島、国生み神話の舞台、また万葉人に愛された地として今なお古代の息吹を伝えてくれる。

ともしびの 明石大門(おおと)に 入らむ日や 漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず

                                             柿本人麻呂   (巻3-254)

難波の港を船出して最初の難関、明石海峡が迫ってきた。ここまで来るともう振り返っても家の辺りはおろか大和も見ることもできない。

瀬戸内海を通り西国への旅は果てしなく遠く、これからの海路の不安と怖れは増すばかり、自ずと家郷を恋う心情につながってく。