北陸編>新 湊

奈呉の浦

新湊市の海岸の防波堤のきわに放生津八幡宮が鎮座する。この辺りが万葉集に詠まれた「奈呉の浦」といわれている

八幡宮の境内の裏手に歌碑を建立して奈呉の浦を記念としている

東風(あゆ)を疾(いた)み 奈呉の浦廻に 寄する波 いや千重しきに 恋ひ渡るかも    大伴家持 (巻19-4213)

富山県一帯では夏に吹く強い東北または東風を「アイの風」という。万葉時代は「あゆのかぜ」といったらしい。

思い描いていた奈呉の浦を探してみたがそれらしきところは見当たらず、テトラポットに仕切られた人工的な港があるばかり…